週刊ニュースまとめ(2020年9月6日)

3週分です。

【日本:経済】第2四半期のGDP 年率換算27.8%減

内閣府は17日、4-6月のGDP実質成長率は年率27.8%減少したと発表しました。リーマンショック後の2009年第1四半期の年率17.8%減を大きく上回り、四半期ベースで戦後最大の落ち込みとなりました。
 

【米中:政治】米が元CIA職員をスパイ容疑で逮捕

米司法省は17日、中国のスパイとして活動した疑いで、元中央情報局(CIA)職員のアレクサンダー・マー容疑者を14日に逮捕したと発表しました。CIAやFBIの機密情報を中国情報当局者に渡していた容疑がかけられています。
 

【米国:政治】バイデンが民主党候補に 米中摩擦は最重要課題

米民主党は18日、大統領選の候補者にバイデン前副大統領を指名しました。
米民主党の事実上の大統領選公約となる政策綱領は、経済外交の最重要課題に米中摩擦への対応を掲げました。中国の不公正貿易慣行やハイテク技術覇権への対抗を宣言。為替操作や不当廉売に加え、国有企業への補助金を「米国の競争力を損なう不正行為」と指弾したほか、知的財産権侵害や鉄鋼過剰生産、サイバー攻撃を仕掛けるスパイ企業の締め出しまで網羅し、同盟国と連携して中国に是正を迫るとしました。
最近の世論調査では、米国民の7割が中国を「好ましくない」と回答しており、民主党政権になったとしても、中国への厳しい対応は続くとの見方が多いです。
 

【米中:経済】米中貿易協議が延期に

トランプ米大統領は18日、米中両政府が当初15日を軸に計画していた閣僚級貿易協議を延期したことを明らかにしました。中国と「今は話したくない」と述べました。
 

【日中:外交】孔鉉佑大使が河野防衛相を表敬

18日、孔鉉佑駐日大使が河野防衛大臣を表敬訪問しました。河野大臣は、尖閣諸島周辺や南シナ海での中国の軍事活動に「強い懸念」を表明し、自制するよう求めました。
 

【米中:経済】ティックトックが米政府を提訴

ティックトックは22日、トランプ米大統領が米国事業の売却などを命じたことをめぐり、米政府を提訴する意向を明らかにしました。
24日、中国外交部の趙立堅副報道局長は、ティックトックが米国事業売却などを命じられたことに反発し米政府を提訴する意向を示したことについて、「支持する」と述べ、米国側が中国企業を「死地に追い込もうとしている」と批判しました。
トランプ大統領は6日、バイトダンスとの取引を45日後から禁止する大統領令を発出し、14日には、ティックトックの米国事業を90日以内に売却するよう命じていました。
 

【中国:安保】中国海軍が南シナ海や黄海で軍事演習

中国の人民解放軍軍海軍は、24~29日の日程で南シナ海で軍事演習を行いました。東シナ海に近い黄海でも「重大軍事活動」を展開しました。
一方、米軍主催の「環太平洋合同演習(リムパック)」は17~31日の日程で実施されています。中国は2014年と16年にリムパックに参加したことがあります。
 

【米国:経済】米大統領が「中国から雇用を取り戻す」と公約

トランプ大統領は、米国の製造業を中国依存から脱却させ、「中国から100万人の雇用を取り戻す」とする2期目の公約を発表しました。
また、外交・安全保障では、日本や韓国などの駐留米軍の経費負担を念頭に「同盟国に公平な責任を負わせる」と明記しました。
 

【米中:経済】米中が電話で貿易協議

中国の劉鶴副首相と米国のライトハイザーUSTR代表及びムニューシン米財務長官は25日、電話での貿易協議を行いました。合意済みの「第1段階」の経済貿易協定について、引き続き履行に向けて行動していくことなどを確認しました。
 

【中国:外交】中国外相が欧州歴訪開始

中国の王毅外相は25日、欧州歴訪を開始しました。イタリア、オランダ、ノルウェー、フランス、ドイツを訪問します。
 

【米中:安保】米軍U2偵察機が中国の飛行禁止区域に

中国国防部の呉謙報道官は25日、人民解放軍北部戦区の実弾演習で設定した飛行禁止区域に米軍U2偵察機が同日立ち入ったとして「赤裸々な挑発行動に中国は断固反対する」と非難しました。
 

【中国:安保】中国が南シナ海に向けてミサイルを発射

米国防当局者は26日、中国人民解放軍が中国本土から南シナ海に向けて中距離弾道ミサイル4発を発射したと明らかにしました。弾道ミサイルは南シナ海の西沙(パラセル)諸島と海南島に挟まれた航行禁止海域に着弾したとのこと。
これに先立ち、香港紙「SCMP」は、中国軍が対艦ミサイル2発を発射したと報じていました。
 

【香港:政治】香港の民主派議員ら16人が逮捕

香港警察は26日、昨年7月の抗議デモなどにからみ、民主派の立法会議員2名を含む16人を逮捕しました。うち民主派の林卓廷議員は暴動罪の疑いでも逮捕されたとのこと。
 

【米中:安保】米駆逐艦がパラセルで航行の自由作戦

中国人民解放軍の南部戦区の報道官は27日、米海軍のミサイル駆逐艦「マスティン」が同日、西沙(パラセル)諸島の近海に入ったことを批判しました。
「環球時報」は28日、米軍の対潜哨戒機P8Aが、27日に中国が東シナ海で設定した防空識別圏に入ったと伝えました。
 

【日米:安保】河野防衛相がグアムで米国防長官と会談

河野防衛大臣は29日、グアムのアンダーセン空軍基地で、米国のエスパー国防長官と会談しました。
 

【日中:外交】中国外交部が安倍首相の辞任について談話発表

中国外交部の趙立堅副報道局長は29日、安倍首相の辞任発表について「中日関係は近年、正しい軌道に戻り、新たな発展を遂げた」とし、安倍首相の果たした努力を積極的に評価するとの談話を発表しました。
 

【香港:日本】香港警察が日経支社を捜索との報道

複数の香港紙は29日、海外メディアの記事を引用し、香港警察の捜査員3人が今月10日、裁判所の令状をもって日本経済新聞社の香港支局を訪れたと報じました。報道は消息筋の話として、昨年8月に日経に掲載された抗議活動への指示を呼びかける広告に関連があるとしています。
 

【日中:外交】中国大使人事に中国側が同意

日本政府が次期駐中国大使に起用する方向で検討している外務省の垂秀夫前官房長の人事に中国側が同意していたことが30日分かりました。
以前、中国紙「環球時報」にスパイ呼ばわりされたチャイナスクールの外交官ですが、無事にアグレマンが出たようです。
 

【中国:外交】習主席がインドネシア大統領と電話会談

習近平国家主席は、インドネシアのジョコ大統領と電話会談を行いました。
 

【中国:経済】8月の財新PMIは53.1

財新伝媒は1日、中国の製造業購買担当者指数(PMI)が8月は53.1だったと発表しました。2011年2月以降で最も高い値を記録した7月からさらに0.3ポイント上昇しました。50を上回るのは4か月連続。
 

【香港:政治】香港トップが三権分立を否定

キャリー・ラム行政長官は1日の定例会見で、香港の政治体制は「三権分立」ではないと明言しました。
 

【米中:外交】米が中国外交高官に新たな制限措置

ポンペオ米国務長官は2日、中国外交当局の高官による米大学訪問や地方自治体当局者との面会に、米政府の承認を求める新たな制限措置を発表しました。中国側は反発し、制限措置の撤回を求めました。
 

【中印:経済】インドが中国製アプリを使用禁止に

インド電子・情報技術省は2日、118種類の中国製アプリの使用を禁止したと発表しました。TikTok、WeChat、Weibo、Baidu、Alipayなどが含まれています。
中国商務部の高峰報道官は3日、インド政府が中国企業のアプリ118種の使用禁止を決めたことに対し「国家安全を乱用して中国企業を差別的に制限するもので、断固として反対する」と述べました。
 

【香港:経済】香港の8月PMIは44.0

IHSマークイットが3日発表した8月の香港購買担当者指数(PMI)は44.0と、前月の44.5から0.5ポイント低下しました。PMIの悪化は2か月連続。
 

【日中:外交】習主席が抗日戦争記念式典に出席

習近平国家主席は3日、「抗日戦争勝利75周年」の記念式典に出席しました。習主席が式典に出席するのは、大規模な軍事パレードを実施した2015年以来で5年ぶり。
 

【香港:デモ】国安法反対デモで289人が逮捕

香港・九龍地区の繁華街で6日、国安法に反対するデモが行われました。香港当局は約2000人の警察官を動員し、午後9時までに少なくとも289人を逮捕しました。
 
 

 

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