週刊ニュースまとめ(2020年10月11日)
【旧ソ連:政治】キルギスでデモ隊が政府庁舎を占拠
キルギスの首都ビシケクで5日から6日未明にかけ、与党が圧勝したとされた議会選の結果に抗議するデモが起きました。数千人規模とみられるデモ隊は政府庁舎に突入して占拠、放火したほか、実刑判決を受けて収監されていたアタムバエフ前大統領を解放しました。保健省は、1人が死亡、約590人が負傷したと発表しました。
【台湾:外交】台湾立法院が米との国交回復を外交目標に
台湾の立法院は6日、蔡英文政権に米国との国交回復を外交目標に掲げ「積極的に推進」するよう求める決議案を可決しました。決議案は最大野党、国民党の議員団が提出。
中国国務院台湾事務弁公室は6日、「国民党関係者は事の是非を見分け、中華民族の根本的利益と両岸関係の安定を損なうことをしてはならない」と談話で批判しました。
親中路線に限界を感じた国民党が方針転換をはかっているようですが、台湾全体が反中親米に染まってしまうのも危うい気がします。
【中国:経済】中国の外貨準備高は減少
中国人民銀行が7日発表した9月末の外貨準備高は、3兆1425億米ドルで、前月末から220億米ドル減少しました。6か月ぶりの減少。
【香港:経済】香港PMIが3か月ぶりに改善
9月の香港購買担当者指数(PMI)は47.7と、前月の44.0から3.7ポイント上昇し、3か月ぶりに改善しました。
【中国:社会】中国の都市戸籍編入が加速
公安部が7日に発表したデータによれば、農村部出身の1億人を都市部戸籍へ編入する計画が、目標期限を1年前倒しして2019年末に達成されたことがわかりました。都市戸籍人口の割合は19年末に44.38%に達しました。
【米中:安保】米ミサイル駆逐艦が西沙諸島周辺を航行
中国人民解放軍の報道官は9日、中国が領有権を主張する南シナ海の西沙(パラセル)諸島付近の領海内に米アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦「ジョン・マケイン」が無断で侵入したと述べました。
「ジョン・マケイン」は、第7艦隊所属で、母港は横須賀港。
【米中:外交】中国でNBA中継が再開
中国国営中央テレビは9日、昨年10月から中断してきた米プロバスケットボールNBAの試合中継を10日に再開すると明らかにしました。同テレビは、NBAのロケッツの幹部が香港情勢に関してツイッターに「自由のために闘おう」と訴える画像を投稿したことに反発し中継をやめていました。
【中国:外交】王毅外交部長が東南アジア諸国を公式訪問
中国外交部は9日、王毅外交部長が11~15日、カンボジア、マレーシア、ラオス、タイを公式訪問すると発表しました。経由地としてシンガポールも訪れます。
楊潔チ党政治局員も8~12日の日程でスリランカ、UAE、アルジェリア、セルビアを訪問中。
【北朝鮮:安保】北朝鮮で党建設75周年の軍事パレード
北朝鮮の金正恩労働党委員長は10日未明に行った党創建75周年の演説で、核・ミサイル開発を強化することを改めて強調しました。軍事パレードでは、新型の大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を公開しました。
【旧ソ連:安保】アゼルバイジャンとアルメニアが停戦合意
ロシアのラブロフ外相は10日、係争地ナゴルノカラバフをめぐり軍事衝突していたアゼルバイジャンとアルメニアが停戦で合意したと明らかにしました。現地時間10日正午、双方の停戦が発効しました。